新年、ひろがってゆくのは夢か現実か、ぼくたちはじぶんが光っていることを忘れながらあの朝焼けを見てまた、今年も、となにを思う。
日々のすきまから、だれかの話し声がきこえてくる、おなじ言葉、おなじ温度、おなじ時間、ぼくたちはこの姿を好きでいるはずなのに透明になり、そしてだれかの声になる、なりたかった。
照らせば星。じぶんの命がどこにむかっているのか、ながれているのか、わからなくて、世界でいちばん新しい春を見つけにゆく、世界でいちばん、尊い春。
あけましておめでとうございます。
この季節がほんとうに好きだなあ。今年は中吉でした。
というわけでいつもありがとう、今年もよろしくおねがいします。
文と絵 山本こう太